縁結び
簡単に葛原岡神社の説明をさせてください。
明治20年、明治天皇が明治維新の先駆け者として日野俊基卿を祭るようにと造営されました。
日野俊基卿は鎌倉幕府討幕運動を積極的に行ったかたで、後醍醐天皇の忠臣であります。
俊基卿は2度捕縛されており、その2回目の捕縛でこの葛原岡にて処刑されています。
辞世の句は「秋を待たで葛原岡に消える身の露のうらみ世に残らん」
捕縛されつつも、自分の正しいと思えることをやった結果として、綺麗に受け止めた心境なのでしょうか。
当時のこの階級のかたの思うことは奥行きがありすぎて、私程度の者には理解できないことです。。。
歴史に名を遺す傑人の一人、俊基卿の最後の地を訪れ、今の鎌倉を見る目も変わります。
さて、神社の説明に戻ります。
源氏山隣接の神社ですので、上り坂は急です。
途中何度か「到着か!?」と思える平坦地を通りますが、しばらくは油断せず神社を目指しましょう。
入り口付近にお手洗いも完備。
お手洗いはきれいに清掃されていますので、安心して利用できます。
駐車場もございますので、足腰に自信のない方でもOKです。
曜日によっては時間指定で入れませんので、ご注意ください。
参道手前となると、こもれび広場やテーブルもありますので、お参り前に一休みして心と体を落ち着かせることもできます。
この広場の手前には国指定史蹟の日野俊基卿のお墓がございます。
当時のことを想像し、胸が熱くなる感覚を覚えました。
それではお参りに。
鳥居の横には「魔去ル石」こちらに杯を投げつけ割り、持ってる不安や病気などが去るように願いを懸けます。
鳥居前で一礼、参道を進むと次に見えてくるのが「男石と女石」
こちらでは恋愛の縁結びとして平成22年にそれぞれの石に御霊をお迎えして祀ったものだそうです。
大黒様のご神体はなんと二宮金次郎邸宅のクスノキで造られた由緒あるものです。
縁結び以外にも学力向上や昇格などの出世のご利益もあるようです。
参道途中の池ではのんびりとカメが甲羅を乾かしていました(^^)
さらに進んで手水舎にてお清め、デザインが素敵です。
本殿の手前横には無患子(ムクロジ)の木、こちらでは子に患うことの無いとの思いも懸かってるそうです。
いよいよ本殿に到着。
周りの木々とのバランスで不思議な、とても神さびる雰囲気です。
本殿向かって左側が、日野俊基卿最後の地とされています。
願いことばかりでなく、今この瞬間が無事に迎えられていることの感謝も忘れてはいけないと、改めて感じます。
とても素敵な神社でした。
鎌倉には多くの神社仏閣がありますが、その歴史を紐解くと、大変興味深いものがあります。
それぞれの歴史のお陰で、この鎌倉が素敵な街であるのだと思います。
これからも歴史を学んでいきたいと思いました。
6月に入るとアジサイがきれいに咲きだします。
ここ葛原岡神社では一足先に咲いているあじさいもありましたよ。
あじさいは、これからの梅雨の時期を楽しむ方法の一つですね。
鎌倉を楽しみむ方法、梅雨を楽しむ方法、皆さまそれぞれお持ちかと思いますが、おすすめの方法是非教えてください♪
↑神社内、今日のあじさいです。